11月16日、S-CAVEが制作するポッドキャストの核となる番組「豆木とカッキーのちょい話さん?」の第一回を公開しました。
大学時代からずっと仲良くしてくれている友人のカッキーさんと2人でトークするポッドキャスト番組で、編集中もニヤニヤしてしまうほど楽しい内容となっておりますのでぜひお聴きくださいませ。
【関連リンク】【豆木とカッキーのちょい話さん?】#1「はじめましての一問一答!豆木の隠しきれない変態性が露わに…?」
今回はポッドキャスト制作がどのような過程でできあがっていったのか、どのように作ったのかをご紹介したいと思います。記事化することで、今後回数が増えていって「初回の時どんな感じやったかな」って思い返したいときが来た時用の備忘録になればなと思っております。
ポッドキャスト制作している方と「繋がり」を持つことができたら、ポッドキャストの質があがったり、モチベーションアップにもつながると思いますので、ポッドキャスト制作されている方、この記事を見て「もっといい方法あるよ!」とか「このツールおすすめだよ!」などありましたら、ツイッターやインスタなどで教えていただけると幸いです。
きっかけはカッキーの一言
3月の終わり。豆木がS-CAVE開設の準備をぼちぼちやっていた頃、カッキーから「通話せん?」と連絡があって通話しながら雑談していました。
2人ともラジオを聴くのが好きなので、ラジオのトークとかしてた気がします。するとカッキーが突然改まって「頼みがあるんやけど」と言い出して、どうしたんやろと思ったら「2人でラジオやらへん?」と申し出が。
もともと過去に豆木一人でポッドキャストやっていたことがあり、S-CAVEのコンテンツとして新たに「豆木の駄々洩れ隠れ家」を作る予定で、第一回の台本を作っていたところでした。個人的にずっと一人でポッドキャストやっていて「限界」を感じていたところだったので、この申し出は豆木としても願ってもない申し出でした。
コンセプトブックづくり
カッキーからの申し出を受けて、まずは「コンセプトブック」の制作からはじめました。
マーケティング関係の動画や本をよく見ていた時期で森岡毅さん、山岡朝子さん、柴田陽子さん、田部正樹さんなどの動画や記事、本などに影響を受けて「自分なりにマーケティングを活かしたコンテンツ作ってみたいな」と思ったことから、まずコンセプトブックから作ることにしたのです。
これまでいくつかのコンテンツを作ってきましたが、マーケティングとか顧客目線はまったくなく、自分が作りたいものをひたすら作ってきたという感じでした。ただマーケティング系の動画や記事などを見ていると「誰かと必要とされるものを作ってみたい」という方向に気持ちが変わっていったのです。
実際に作ったコンセプトブック ©Toshishige Maemki
あとで見返したら黒歴史になりそうですが… ©Toshishige Maemki4月10日、「リスナーを友だちにするポッドキャスト」というブランドコンセプトが定まり、コンセプトブックをカッキーと共有しました。
豆木の駄々洩れ隠れ家でポッドキャスト制作の練習
ブランドコンセプトを作ったのは良いものの、「番組タイトル」「台本」「番組ロゴ」「BGMの選定」など考えなければいけないことは山積みです。
またS-CAVEのウェブサイトをまず作ったあとにカッキーとのポッドキャストを公開したいと考えていたこと、豆木家改造計画で家を掃除したりしていたのでどんどん収録する時期が遅くなっていきました。
ウェブサイト公開まであと2週間ほどを切った9月下旬、ポッドキャスト編集用に新しく購入した「WaveLab Cast2」をはじめて触ってみることに。これまでは動画編集用ソフト「Davinci Resolve」でポッドキャスト編集をしていたのですが、マスタリングに特化した編集ソフトを使ってみることにしました。
WaveLab Cast2の編集画面 ©Toshishige MaemkiこのWaveLab Cast2、最初は(ややこしそうやな…)と思っていましたが、チュートリアル動画などを見ながら編集すると、割とDavinci Resolveと近い感覚で編集できたので、基本的な使い方がわかるとすんなり1つのポッドキャストを制作することができました。ツールに割く時間がだいぶ減ったのでこれはすごく助かりました。
ウェブサイトのコンテンツを増やせて、ポッドキャスト編集ソフトの使い方も覚えて急ピッチで作りあげたものでしたが大変よかったです。
AIを活用
ようやくサイトの公開と修正がひと段落しましたので、ポッドキャストで少し触れましたがお友だちと一緒にやる「ポッドキャスト」に本腰入れて公開できるように頑張ります。とりあえずタイトル決めないと、ロゴとかもろもろ作れないのでそこからですね
— 豆木 十寸樹/Mameki Toshishige (@T_MAMEKI) October 7, 2024
3月の終わりにポッドキャストをやろうと誘ってもらい半年が経過。カッキーをだいぶ待たせてしまいました…。
あれから何も進展しておらず、「番組タイトル」「台本」「番組ロゴ」「BGMの選定」はいまだに未定のまま。急ピッチで進めなければいけません。
本当はあと一人企画や台本作りなどをしてくれる「作家」さんが欲しかったのですが、そんなツテもなく。ここれは令和を代表する文明の利器「AI」を活用することに。
AIを同時比較できるGMOの天秤AI
天秤AIを利用した実際の画面 ©Toshishige Maemki「ChatGPT」「Gemini」「Claude3」「Perplexity」の中にある複数のAIモデルから複数選んで、一つの質問をすると各AIが同時に答えを出してくれます。
ちょっとずつ求めてる答えに近づくように条件を微調整させたりして、使えそうな企画やコーナー名、番組名などを提案してもらいました。
結局、番組名、使えそうな企画、コーナー名すべて#1の段階ではAIからの提案はまったく使用していませんが、今後使えそうなものもあったので企画はしっかりメモしております。
いまやAIは大変心強い味方ですね…。敵にもなりそうですけど(小声)
カッキーとの情報共有・タスク管理はお馴染みNotion!
Notionで管理 ©Toshishige MaemkiカッキーにNotionをインストールしてもらって、Notionでポッドキャスト制作の管理全般をすることにしています。
ここを見れば資料や進捗状況・スケジュール・台本etcすべて確認することができるようになっています。「困ったらとりあえずこれを見ればいい」という場所を作るのが大好きな私、これを分かりやすい形式で表示してくれるNotionはなくてはならないものになっています。
本来データベースを複数に分けた方が良いんですけど、タスクもドキュメントも一つのデータベースで管理しております。Notionのデータベースってフィルタ機能もビュー機能も優秀なので、別にひとつのデータベースでもいいかなと…
番組タイトル候補は56個
スプレッドシートに番組名候補を挙げていった ©Toshishige Maemkiまったくいい案が思い浮かばず、とりあえず思いついたものをどんどん書き込んでいった結果56個の番組名候補があがりました。
個人的には「Go Packet」が好みでした。というのも、よくラジオ局の名称や番組名に使われる「wave」は電波の波ですよね。ポッドキャストはパケットを使ってデータが送られていくので、じゃあ「パケット」かなと思って推しておりました。
しかしカッキーとの話し合いで「ちょいはな」という語呂感が良いということで、「豆木とカッキーのちょい話さん?」という番組タイトルに決定。略称が「ちょいはな」になりました。
確かに挙げた候補のなかではいちばん語呂感よかったので、豆木としても納得しております。Go Packetより番組コンセプトに合ってますしね…(コンセプト考えたの自分なのにすっかり忘れておりました←)
台本作り
実際に豆木が作成した台本 ©Toshishige Maemki台本作りは6月ごろにコーナー1までの台本がある程度完成しておりました。この時にできた企画はそのまま採用し、「豆木とカッキーの一問一答」として#1で収録されています。
ただコーナー2は何度か変更しており、収録前日くらいにも変更を加えました。メールやお便りがきはじめたら、リスナーの方を巻き込んでコーナーできるんですけど、作りたてのポッドキャストはリスナーがいないので自己完結するコーナーにするほかない。
自分が攻めた企画を作ってカッキーに恥をかかせるわけにはいかないけど、番組としてはそっちのほうがおもしろそう…とかいろいろ頭を悩ませました。番組は30分を想定していたのですが、とりあえず番組の初回ということもあって、コーナー1で自己紹介企画的なことをやって、コーナー2にトークという無難な構成で決定しました。
収録
台本を印刷して収録へ。収録時は紙の方がいろいろと融通が効く… ©Toshishige Maemkiいよいよ収録!
台本も完成していよいよ収録となりました。はじめての二人でのポッドキャスト収録なので、個人的にめちゃめちゃ緊張してました(笑)。
高校の時に地方ラジオに学校関連で出演したことあったんですが、それより緊張したかもしれないです(笑)。いろいろ準備してきたけど、うまくいくかわからなかったので(笑)。
収録前、用意した台本たち ©Toshishige Maemki用意したのは台本、進行表、ジングル収録資料の3つ。進行表は今日1日の収録する流れを記したもの、ジングル収録は「番組専用ジングルを作りたい願望」が前からあったのでせっかくカッキーとの核となるポッドキャスト作るということでチャレンジしたいとの思いからでした。
豆木の収録環境 ©Toshishige Maemki最初に軽く雑談しながら打ち合わせのようなものをして、収録開始!
複数人でリモート収録されている方がどうやって収録しているか気になりますが、豆木流では豆木とカッキーそれぞれ別々に録音ソフトで録音、いっせーのせ!で手を叩き「同期」する点を作ってから収録します。別々の録音ファイルにすることで、編集の際に「声がかぶって聞きにくい!」「くしゃみや鼻水の音が邪魔」等の場面で片方だけ音量を下げる、もしくは消すという柔軟な編集が可能になるからです。ひとつの録音ファイルで収録するとこれができないので大変めんどくさくなります。
ただ別々に収録するので編集時にタイミングを合わせる必要があり、テレビでもよくつかわれる手を叩いて「同期」させる方法を使いました。編集ソフトで波形をみながら、お互いに手を叩いたタイミングにあわせれば、簡単に編集作業に移ることができます。過去にYouTubeで動画編集している時にテレビ制作や映画制作などで複数のカメラと音声で収録し、編集で手を叩いた瞬間とパチンという音(波形)を合わせて同期させる手法があると知り、ポッドキャスト収録でも同じように活用させてもらいました。映画の撮影で「よーいスタート!」といって「カチンコ」をかちん!打つ場面がありますが、あれもまさに映像と音声を「同期」をさせるのが目的みたいですよ!
収録はというと、私豆木緊張しすぎて冒頭のポッドキャスト説明部分がガチガチになってました(笑)。ただ収録が進むにつれて緊張もほどけていき、普段に近い感覚で話すことができました。
が、コーナー1で1時間も収録してしまい、カッキーが用事のため収録終了。ギリギリエンディングとタイトルコールは収録できましたが、コーナー2とジングルは収録できませんでした。念願の番組オリジナルジングルは次回以降になりそうです(笑)。
編集とBGM探し
カッキーから収録したファイルを送ってもらい、即編集作業開始。
粗編が終わった画面 ©Toshishige Maemkiまずは粗編と言って不必要なものだけをばっさばっさ切っていきます。この時点で1時間分のファイルが40分になりました。
そこからさらに細かく不必要な間・咳や鼻水のすする音(※すべて削除したわけではありません)の削除、イコライザー・コンプレッサーの調整、バックグラウンドノイズの軽減、粗編では残したものの改めて聞くと不必要だった部分の削除など調整していきます。
そして最後にBGM探しをするのですが、一連のポッドキャスト制作の作業の中でこれが一番大変でした。フリーBGMを探すのですが、オープニングはトークを多少邪魔しても「印象に残るようなBGM=『あのポッドキャストがはじまったな』と感じさせるようなもの」が欲しい。メインのトークではトークをできれば邪魔しないようなものですが、そこまでこだわりはなく、番組の雰囲気や、話している内容、パーソナリティの声に合うものを選びたい。
ただこの印象に残るようなBGMを探すのが結構大変で、膨大なBGMの中から「これだ!」というものを見つけてこなければいけません。良いものがみつかっても利用規約を読んで、使いづらそうということもあります。
1日いろんな曲聞いても納得いくものが見つからなかったり、BGM探しがめちゃくちゃ大変でした。過去のポッドキャストで使っていたBGMを使い回しするなど、なるべく時短するようにはしましたが、BGM探しに1日か2日まるまる使った気がします。何十、何百曲と聞いた中から自分たちの声質や番組の雰囲気に合う「これだ!」というものが見つかった時の言葉には表せない嬉しさというか、安堵感というか…。ガッツポーズしたいくらいです。改めて無料で高品質なBGMを提供してくださる音楽クリエイターさんには感謝しかないです。
こうして見つかった音楽素材を配置、そして最後はエンディングの「オードリーのオールナイトニッポン風番組ダイジェスト」を作ってみました。リトルトゥースとしては、シンプルにやってみたかっただけですけど(笑)。このダイジェストをやりはじめた石井玄さん(石井ちゃん)ってやっぱり天才だなと思いました。
ロゴ制作
Affinity Designerで作成したロゴ ©Toshishige MaemkiS-CAVEの制作物はほとんどAffinity Designerで作られております。今回のポッドキャストも例外はなく。
前にLINEスタンプ制作してたときマウスで作ってたんですけど、今度はペンタブでやりたいなと思って購入したペンタブを使いながらロゴを作っていきました。
実は当初ロゴを作った時は「豆木の駄々洩れ隠れ家」のロゴと同じ描写で、カッキーもリアルに近い感じで二人が並んだロゴを作ってみたのですが、本人から「もうちょっとデフォルメしてほしい(笑)」と言われたのでデフォルメしたものになりました(笑)。
今になっては表情を含めてもう少し動きのある絵にしたらもっとよかったのかなと思いました…。「黄色」と「緑」という色合いが違うものを二つ作ったのですが、「リスナーを友だちにしたい」というテーマなので、親しみを感じるロゴを意識して「黄色」「オレンジ」のものを、そしてフォントも親しみやすそうなものを採用しました。
いろんなポッドキャスト番組のロゴが一覧になっている画面で、黄色だと目を惹きやすいかなと思ったのですがどうでしょうか。
公開作業
公開された豆木とカッキーのちょい話さん?Spotifyの画面 ©Toshishige Maemki初回なので各ポッドキャスト・音声配信メディア等に登録作業、概要欄(内容、各リンク、使用音源など)の文章作成、S-CAVEのウェブサイトでちょいはなページの作成・トップページスライダーの掲載・リンクの追加など…地味にやること多めです。
豆木の駄々洩れ隠れ家ではYouTube(YouTubeMusic)はYouTube用に「動画ファイル」を別途用意して投稿するなど、手間が掛かっておりました。しかし、今後はYouTubeの高度な機能を使えるようにしたので駄々洩れ隠れ家・ちょいはなともに「RSS配信」で配信できるようになり、一つ登録作業をするだけで「Spotify」「YouTube」「ApplePodcasts」に自動配信されるようになりました。これも地味に嬉しい。Stand.FMは別途登録作業をしていますが、こちらは音声ファイルをそのままアップロードできるので概要欄をコピペするだけです。
こうして11月16日、記念すべき第一回が配信されました。カッキーからの提案から約7カ月半が経っていました。カッキーさん…改めまして大変お待たせいたしました…。
番組アンケート
最後にやることは、番組アンケートの作成です。
音声番組は出演者ありき。出演者の人に楽しんでもらうことこそ、リスナーにとっても楽しい番組になります。基本的に出演者が台本を書く人に合わせるのではなく、台本を書く人が出演者に合わせなければいけません(※勝手な持論です)。
そこで必要になってくるのが「番組アンケート」です。出演者に近況やテーマについてのエピソード、要望などを質問し、そのアンケートの回答から汲み取ったり、パーソナリティの良さを引き出せるように台本に落とし込んでいきます。
出演者が芸能人なら台本を書く人がSNSの投稿をくまなくチェックしてその投稿にツッコむ台本を書いたり、出演している番組をチェックしてそのことについて触れたりしますが、私はカッキーが普段どんな生活をしているのかまったく分からない状態です。芸能人も番組アンケートに回答していますが、一般人でそれぞれ遠隔で生活している私たちにとって、よりこのアンケートが重要になってきます。
1回目のアンケート ©Toshishige Maemkiとはいえ毎回大量の設問を投げかけるとカッキーにとっても負担になるので、多くて「4~5問」程度に抑えてアンケートを作ろうと思っております。初のアンケートも設問4つにして、カッキーもすぐ回答してくれました!
これで豆木とカッキーのちょい話さん?一連流れは終了です。あんまり意識してなかったですけど、ブログ書いてみて1回を作るのにかなりの膨大な時間を割いて作ってたんだなと気づきました(笑)。第一回作ったばかりで課題は山積みではありますが、少しずつ改善していってリスナーさんが増えてくれたらいいなと思っております。ポッドキャスト制作の成長も含めて楽しんでいただけたらと思います。
カッキーさん、頑張りましょう!